12月は、それなりに読めましたけども………もっと読みたかったですねぇ。

月末に一気読みしたところもありますが。

 

12月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3318
ナイス数:104

准教授・高槻彰良の推察3 呪いと祝いの語りごと (角川文庫)准教授・高槻彰良の推察3 呪いと祝いの語りごと (角川文庫)感想
シリーズ3冊目。高槻と深町がかなり打ち解けた関係になってきていて、遠慮ないやりとりができているところがある分、互いに不可思議な力を持つ部分でのあと一歩を踏み込めないもどかしさも。怪異に現実的な解釈がつくのは、面白い。
読了日:12月02日 著者:澤村 御影


アリバイ崩し承ります (実業之日本社文庫)アリバイ崩し承ります (実業之日本社文庫)感想
アリバイに特化した7作からなる連作短編集。様々なシチュエーションのアリバイ崩しをいっぺんに読むことが出来て非常に贅沢。しかも安楽椅子探偵ものでもあり、面白い。現実的なトリックかはともかくとしても、解き明かされるとなるほどなぁと思う。久しぶりにどっぷり推理に浸った。
読了日:12月05日 著者:大山誠一郎


BUG 広域警察極秘捜査班 (新潮文庫nex)BUG 広域警察極秘捜査班 (新潮文庫nex)感想
なかなか時間が割けずに、遅々として読み進まなかったが、面白かった。冤罪で死刑囚となっていた主人公が、別の名前を与えられて特殊な任務をこなしながら、身の潔白を晴らそうともがく話。設定から面白くないわけがない。とはいえ、万々歳とは言えない終わり方。続編があってもおかしくないかな。
読了日:12月14日 著者:福田 和代


この世の春(上) (新潮文庫)この世の春(上) (新潮文庫)感想
押込とか初めて知ることがいくつかあって、理解しながら読むと時間かかるかな、と懸念していたが、途中からそんな懸念はどこへやら。宮部さんの巧みな文章に引き込まれ、話の展開にも引っ張られる。御霊繰などのファンタジー要素に現実的な見解が絡んでいくのもみどころ。多紀の気風の良さも気持ち良い。
読了日:12月16日 著者:宮部 みゆき


この世の春(中) (新潮文庫)この世の春(中) (新潮文庫)感想
現代だったら多重人格としてあっさり片付けられるところが、まず別の解釈になりそこから明らかになっていく過程が面白い。4人の男児の行方不明事件も絡んできて、更に先が気になる。
読了日:12月19日 著者:宮部 みゆき


この世の春(下) (新潮文庫)この世の春(下) (新潮文庫)感想
ああ、面白かった。とするりと出てきた読了でした。きちんと解決して良かった。人の想いの強さとか、向き合う強さとか、全般において前向きだったな、と。半十郎の想いが報われなかったのが残念でした。肩入れしちゃってただけに。
読了日:12月28日 著者:宮部 みゆき


今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います (集英社オレンジ文庫)今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います (集英社オレンジ文庫)感想
ブラック企業のロクでもない上司のもとで、パワハラに苦しみながら仕事をする主人公たちの物語。とある縁切り神社を軸にした3つの短編集。いずれも前半が重くて辛いが、後半で因果応報的に解決はされる。とは言え、良かったね、とは言い難い終わり方ではある。軽く仕事やだなぁと思ってるくらいの人が読んだ方がいい内容でもある。
読了日:12月29日 著者:夕鷺 かのう


神さま気どりの客はどこかでそっと死んでください (集英社オレンジ文庫)神さま気どりの客はどこかでそっと死んでください (集英社オレンジ文庫)感想
今度はクレーマーにスポットをあてた短編集。結婚相談所とコールセンターとコンビニが舞台。前作同様縁切り神社も登場。縁切り神社の万能感が怖い。しかし、この縁切り神社があれば、嫌な奴は居なくなるかもしれないけど、怖い面も大いにある。コールセンターの前野チーフの応対は痛快だった。
読了日:12月29日 著者:夕鷺 かのう


悪寒 (集英社文庫)悪寒 (集英社文庫)感想
あっさり読了。文章にも内容にも引っ張られた結果、するすると読んでしまった。主人公が完全に蚊帳の外。真相が分かるまでは、父親はともかく、家族を想う気持ちを感じられたというのに、真相は納得したけど理解は出来なかった。拗らせすぎだろう。とは言え、この類の心理は当事者しかわからないんだろうな。
読了日:12月30日 著者:伊岡 瞬


続々・ヒーローズ(株)!!! (メディアワークス文庫)続々・ヒーローズ(株)!!! (メディアワークス文庫)感想
ちょっと不穏な感じで終わりましたね。続きますね。誰かを誰かのヒーローにする会社の話ですが、今作は依頼人よりもスタッフのことを描いた話に寄っていて、それ故に、不穏な印象を持ってしまったのかも。それぞれの生き方、あり方を考え出している感じで。
読了日:12月31日 著者:北川 恵海

読書メーター

 

2020年も引き続き、積ん読本を減らすべく頑張ります!

全然、減ってないですが(減ってないどころか増えてますが)。

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コメント
アヤさん、続けてのカキコでスミマセン。
今回は結構入り組んだ内容が多いでしょうか?
個人的には宮部さんのが気になります!
こういうちょっと不思議と現実の行ったり来たりってハマると面白いですからね!後は、縁切り神社ですが、実際、京都でその手の寺社を通った時でも人様の思惑の怖さを見た気がしたので、ちょっと難しいかな?
  • by PON
  • 2020/01/04 12:29 PM
いえいえ、書き込み、嬉しゅうございます。

宮部さんのは間違いなくオススメ出来ます。
現実的に決着しますが、この時代でなければ表現できない面白さを感じます。

今回は割と重めの内容が多かったですね。
面白かったですけども。
縁切り神社はあることは聞いたことがありますが、お目に掛かったことない分、完全にフィクションとして捉えられたから、読むことができたんでしょうね。
  • by アヤ
  • 2020/01/04 1:09 PM
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